笹原家

ページID1004383  更新日 2021年9月28日

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特徴・見所

写真:笹原家

建築年代
旧米蔵:明治期、座敷蔵:昭和前期

当家の座敷蔵は、大地主であった針金金兵衛家の別宅に、隠居部屋として建てられたとの口伝が残っています。
蔵の内部の柱などの構造材も塗装が施されておらず、無垢のままであり、据え付けられている囲炉裏も板間であることから、口伝の通り隠居部屋か、家人だけの離れとして建てられたのではないかと思われます。
しかし、小振りな土蔵とはいえ建築された昭和前期、多くの家屋がまだ茅葺きか板葺きであった時代に、別宅に隠居部屋として土蔵を建てることができたということが、当時の地主の経済力を今に伝える大変価値のある座敷蔵です。
その反面、公開されている他家の外向けの座敷蔵とは違い、他人を呼び入れない家人だけのプライベートな蔵であり、華美な装飾を行わなかったところに、常日頃は主人と雇用人との区別が付かない服装で、質素・節倹を旨とし生活していたといわれる増田の地主たちの気質を垣間見ることのできる座敷蔵です。

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