公開情報

ページID1001614  更新日 2021年9月21日

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伝統的建造物の公開情報

増田地区では伝統的な家屋を所有されている方々のご理解とご協力を頂き、一般公開を実施しています。
「有料無料」「常時公開」「予約により公開」など、家屋によって公開方法や開館時間、休日などが違いますので、詳しくは増田の町並み案内所「ほたる」(増田町観光協会 電話 0182-45-5541)または各公開家屋にお問い合わせください。

伝統的家屋の見学についてお願い

公開している各家屋は、他地域の観光見学施設とは違い、現在も所有者の方々が居住または店舗として営業している家屋です。増田地区に残る文化遺産を多くの皆さんに観て頂きたいとの想いで公開しておりますので、所有者の方々の想いをご理解い頂いたうえで、ご見学くださるようお願い致します。

観光物産センター蔵の駅(旧石平金物店)

写真:旧石平金物店

明治大正期に金物商などを営んだ石田家より横手市に寄贈され、現在「観光物産センター蔵の駅」として伝統的建造物の公開をはじめとする増田町の観光案内所兼物産販売所として運営されています。

旧石田理吉家(市指定文化財)

旧石田理吉家

旧石田理吉家は、文政2(1819)年に石田久兵衛家より分家し、戦前まで酒造業(銘柄:金星)を営んでいました。県内でも珍しい木造三階建住宅です。

佐藤又六家(国指定重要文化財)

写真:佐藤又六家

増田特有の細長い敷地に縦長に家屋を配置した姿を現在に伝えており、増田地区最古の店(見世)蔵が現在も現役で使用されています。最大の特徴は、主屋の中にその店蔵が組み込まれているところにあります。

佐藤三十郎家(国登録有形文化財)

写真:佐藤三十郎家

江戸後期までは「増の井」の醸造元であった石田久左衛門がこの地で醸造を行っていましたが、秋田に転居したのち初代佐藤三十郎が居住し、この地で五十集商(魚の仲買)をはじめたと伝えられます。

旧勇駒酒造(国登録有形文化財)

写真:旧勇駒酒造

 

宝暦4年(1754)、石田久兵衛が創業し、昭和6年(1931)に株式会社化、平成15年まで営業していました。酒樽を模したモルタルの鏝絵はこの建物のシンボルとなっています。
※現在は飲食店(旬菜みそ茶屋「くらを」)として生まれ変わっています。

石直商店(国登録有形文化財)

写真:石直商店

 

増田地域特有の間口が狭く奥行きが長大な短冊型で、他家と同様に店舗・座敷・住居・水屋・内蔵などが配置されていましたが、内蔵は解体され、店舗と座敷および居住部が現在も使用されています。

谷藤家(市指定文化財)

写真:谷藤家

大きな敷地を利用し、明治中期頃の建築と思われる内蔵と、それに繋がる入母屋造り総二階建の接客棟、そして居住棟となる二階建ての家屋と屋根付きの通路が付く外蔵が内蔵の奥に続いています。

笹原家

写真:笹原家

この座敷蔵は他の座敷蔵とは違い、外蔵の中に座敷が設けられた珍しい形態となっており、入口の掛子塗の土扉が付かない造りとなっています。米蔵は現在カフェとして利用されています。

山吉肥料店(市指定文化財)

写真:山吉肥料店

増田の商家建築の特徴である家屋配置を良く残し、南側に配置された「とおり」が店舗より裏門まで一直線に伸びています。また、室内は明治大正期の建物に多用され、増田地域の特徴でもある一階の天井が高い造りで、北側となる座敷への採光が取れるように工夫された構造となっています。

山中吉助商店(国登録有形文化財)

写真:山中吉助商店

店舗は昭和29年に改修され建築当初の姿を変えてしまっていますが、居住部の小屋組が洋小屋組(トラス)、続く座敷と水屋そして蔵前は天井を張らない吹き抜けとなり、貫工法による和小屋組となっていることから、座敷から蔵前までは明治中期頃に建築された当初(またはその後大正から昭和にかけて)居住部が改修され現在に至っているものと思われます。

佐藤こんぶ店

写真:佐藤こんぶ店

佐藤こんぶ店は大正期から昆布販売業を営んでいますが、現在の場所で営業を始めたのは戦後のことになります。当家の蔵は、構造、使用の状況からみて、居住空間としてではなく物資の収蔵を目的として作られたものと思われます。内蔵が多く残る増田でもこのような内蔵の類例は無く、建造の経緯について、今後の調査が期待されます。

佐藤多三郎家(市指定文化財)

写真:佐藤多三郎家

佐藤家は明治以前から地織りの反物を商う太物商でしたが、昭和初期に廃業、先々代当主の三郎氏が医院を開業し昭和58年に閉院するまで半世紀に渡り増田の地域医療に貢献しました。現在は診療所を兼ねた主屋を解体、明治時代後期に建てられた座敷蔵は補修され、新築された家屋の中で現在も活用されています。

升川商店(旧栄助商店・国登録有形文化財)

写真:升川商店

旧栄助商店は大正4年、初代栄助氏が仙臺屋商店から家屋を譲り受け、荒物商を営んでいた石平商店(現在「蔵の駅」として公開中)から独立したのが始まりで、戦前まで荒物商を営んでいました。現在は升川商店として公開しています。

旧守徳堂村田薬局(市指定文化財)

写真:旧守徳堂村田薬局

江戸時代中頃から平成まで続いた増田で最古の薬舗です。切妻造り平入りの店蔵は増田地区には2軒ありますが、これはそのうちの1軒です。屋根は昭和30年代まで瓦葺だったことが古写真で確認されています。

興文館東海林書店(国登録有形文化財)

興文館東海林書店(国登録有形文化財)

戦国時代増田城主・土肥家の家老を勤めていた旧家です。秋田藩主佐竹氏のお宿となったことを示す木札が残っています。明治18年に書店を開業し、現在に至っています。増田地区には数少ない入母屋造り平入りの建物です。

髙橋茶舗(国登録有形文化財)

写真:髙橋茶舗

米穀商を営んでいた五十嵐養吉家が建立したことから「五養」の蔵と言われました。戦後になり高橋茶舗の所有となりました。土蔵は側面の壁まで黒漆喰で仕上げられています。

まちの駅福蔵(旧佐藤與五兵衛家)

写真:まちの駅福蔵

佐藤與五兵衛家は代々の地主で増田銀行設立時の監査役の一人です。大正期に増田勧業社を設立し、セメントなどの建設資材を扱う商いをしていました。現在は、佐忠商店が「まちの駅福蔵」として公開 しています。

日の丸醸造株式会社(国登録有形文化財)

写真:日の丸醸造株式会社

現在、増田の唯一の醸造元です。主力ブランドは「まんさくの花」。蔵元でも酒の販売をしており、蔵元だけで販売されている限定酒は見学者に好評となっています。
文庫蔵は、増田の数多い内蔵の中において、その意匠や豪華で繊細な装飾がひと際際立った内蔵となっています。
※見学にあたっては事前の予約が必要です。

漆蔵資料館(国登録有形文化財)

写真:漆蔵資料館

館内に、佐藤養助商店の土産処、歴代展示室があります。 増田を代表する商人地主の5代小泉五兵衛は、明治28年開業の増田銀行(現在の北都銀行)の初代頭取を39歳で務め、57歳の時に館内の内蔵を建立しました。 小泉五兵衛家は江戸時代より8代続き、戊辰戦争においては350両という増田一の御用金を納めています。

このページに関するお問い合わせ

増田地域局増田地域課重伝建係
〒019-0792 秋田県横手市増田町増田字土肥館173番地(増田庁舎)
電話:0182-45-5512 ファクス:0182-45-4525
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