谷藤家(市指定文化財)

ページID1004382  更新日 2021年9月28日

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特徴・見所

写真:谷藤家

建築年代
主屋:昭和前、座敷蔵:明治中期

当家は與四松氏が大正末に当地に転居し、土建業を起業したのが始まりで、その後、代々県議会議員を輩出した名家です。
当家の家屋の特徴は、明治中期の内蔵と昭和前期に新築された接客棟と居住棟と渾然と一体化しているところです。内蔵は與四松氏によって接客・住居棟の新築に合わせ正面などが改修されていますが、明治中期以前の特徴を残し、磨き漆喰の改修によって、一層その重厚感を増す効果を上げています。
また、新築された接客・住居棟の両棟には吟味された良質の資材が使用され、明治期より内蔵造りで磨き上げられた増田の職人の技が、各所にちりばめられています。特に左官の技は円熟期と重なり、内蔵の補修に見られる高度な漆喰仕上げの技術や、現代では見ることのできない檜を用いた木肌仕上げの繊維壁など、究極と言っても過言でない技によって各部屋が仕上げられています。
当家の家屋は野太い明治中期の内蔵と、内蔵の建造によって磨き上げられた左官の技を堪能する絶好の家屋といえます。

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