火災時の対応

ページID1004463  更新日 2021年9月28日

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Q1

写真:旧横手市役所庁舎の火災実験(1989年3月・横手市大町)
旧横手市役所庁舎の火災実験(1989年3月・横手市大町)

あなたは5階建てマンションの3階に住む5人家族のお父さんです。
家族は他におばあちゃん、奥さん、10歳の娘と5歳の息子がいます。
ある夜あなたが寝ていると、けたたましいサイレンの鳴る音に目を覚ましました。半分寝ぼけ眼で玄関のドアを開けてみるとなんと廊下には薄っすらと煙のようなものがたちこめ何か焦げ臭いような匂いがします。とっさにあなたがとる行動は何ですか?

  1. 火元はどこか探しに行く。
  2. 一刻も早く家族に知らせる。
  3. たいしたことはないだろうと思い、もう一度寝る。

正解は2番
とにかく火災を見つけたら直ちに大声で家族や近所へ知らせて協力を求めましょう。
自分一人の力だけで何とかしようと思わないことです。
思い込みは危険です。ささいなことでも家族に知らせましょう。

Q2

幸いにも異変に気づいた家族が全員起きてきました。次にとる行動は?

  1. すぐに避難する。
  2. 家族を残し、各部屋をまわり貴重品を集めに行く。
  3. とりあえずこのままの服装ではおもてに出られないので家族全員に直ちに着替えるよう指示する。

正解は1番
この場合は火元が特定できないため、消火にあたるよりも避難する態度を整えるのが賢明でしょう。
一分一秒を争う事態かもしれません。小さな物を一つ二つ程度だったら持ち出せるかも知れませんがここは部屋を探し回ったりせず、早急に部屋の戸を閉め避難すべきです。普段から大切な物はすぐに持ち出せるように保管しておきましょう。
服装や持ち物にこだわらず、できるだけ早く避難しましょう。

Q3

イラスト:火災

いよいよ避難することとなりましたが、ふとあなたの頭の中にはどうしたら家族全員がうまく避難できるか方法が浮かびました。それは?

  1. まず自分が先に進み安全を確認する。
  2. 足腰の弱いおばあちゃんと子どもを先に行かせる。
  3. おばあちゃんと子どもを自分と奥さんで分担し、おぶって避難する。

正解は3番
安全な場所まで、お年寄りや幼児、病人のいる家庭では大人がおぶって避難しましょう。
この場合、家族にはお年寄りや小さな子どもがいることから、家族の安全に配慮するべきです。
体のきかないお年寄りや判断力の未熟な子どもを先に行かせるのは、とっさの場合を考慮するとなお適切な順番とはいえません。

Q4

次に避難経路がうかびました。それは?

  1. ちょっと遠回りになるが一番安全そうな避難階段を選ぼう。
  2. 一刻も早くおもてに出なければいけないのでエレベーターを使おう。
  3. とにかく一番近い階段から急いで下に降りよう。

正解は1番
高層階から避難する場合には避難階段を選ぶか、できるだけ煙の少ない火元から遠いと思われる階段を選び階下へ避難しましょう。上階への避難は危険なので避けましょう。
火災発生時は電気が止まるおそれがあるので、エレベーターの使用は控えましょう。
簡単に一番近いから降りようと判断するのは危険です。

Q5

出口を目指し足を進めていると煙で前が見えなくなりました。この後あなたたちはどのような方法で避難を続けますか?

  1. 煙たいので避難はやめて窓際で助けを待とう。
  2. 姿勢を低くしてできるだけ煙を吸わないようにして避難を続けよう。
  3. 悠長なことはしていられないので全速力で走って進もう。

正解は2番
濡れたタオルなどで口と鼻を覆えばなお煙を吸わずにすみます。室内なら壁づたいに、廊下なら中央を這うように避難しましょう。
誘導灯が見えたらそれにしたがい避難しましょう。
必ずはしご車が来れるとは限らないので、窓際で助けを待つのは安全とはいえません。
全速力で煙の中を走ると煙をよけいに吸ってしまい、意識をなくす危険性があります。

Q6

やっと出口のところまで来るともう少しのところで、火が吹き出して危険な場所に遭遇しました。ただし行こうと思えば何とか進むことも戻ることもできそうです。どうしますか?

  1. ちゅうちょはしていられないので一気に走り抜ける。
  2. 残念だが家族が心配なので引き返す。
  3. 目の前が出口なのでこのまま消防隊の助けを待とう。

正解は1番
ちゅうちょは禁物、思い切りが大事です。近くに水があれば、頭から水をかぶり濡れた衣類で顔などを覆うようにすると効果的です。
心配な気持ちもわかりますが、この場合先へ進む道はまだ残されているので引き返す方が危険性が高いと思われます。
火の見えているところで待つのは非常に危険です。

あなたの適切な判断で家族全員が無事に避難することができました。危険の伴う避難でしたがあなたはやり遂げることに成功したのです。家を失うことになるかも知れませんが大切な家族はあなたの手によって救い出すことができたのです。この経験は必ず今後に生かされるでしょう。

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