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伝統的建物の公開情報

佐藤多三郎家【市指定文化財】

佐藤多三郎家【市指定文化財】

〔特徴・見所〕

佐藤家は増田きっての旧家で代々地織物の反物を商う太物商でしたが、先々代の当主であった三郎氏が医院を開業したことにより昭和初期に太物商を廃業しました。医院の開業にあたりそれまでの店舗や家屋は診療所と住居に改築され、半世紀にわたり地域医療の拠点となっていました。
現在の家屋は、閉院したのち平成19年に老朽化した診療所と住居を解体し、新たに新築したものですが、内部には内蔵が大切に保存されています。
内蔵は座敷を備えた座敷蔵で、柱や梁・根太に大寸法の栗や杉を用い、多くの通し柱が三尺間隔配した堅固な造りとなっています。また内部の木部には漆が塗られ壁の磨き漆喰と合間って美しい空間を作り出しています。
黒の磨き漆喰で仕上げられた外壁や土扉は土蔵の重厚さを醸し出し、繊細な細工や仕上げが施された外壁を覆う鞘飾りが土蔵の重厚さに合間って土蔵全体を引き立てています。
当家の内蔵は明治後期の建築といわれ、増田の特長とされる「贅を凝らした蔵」が建築され始めた初期の土蔵で、増田の土蔵造りの変遷においても貴重な土蔵の一つとなっています。

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