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伝統的建物の公開情報

観光物産センター蔵の駅 (旧石平金物店)

観光物産センター蔵の駅 (旧石平金物店)

〔特徴・見所〕

この家屋は、間口が狭く、奥行きが極端に長い増田の町割りの姿が残っており、増田の町屋の特徴を知る格好の家屋となっています。
道路に面した正面に店舗を配し、その奥に神棚のある次の間、座敷、居間、水屋と繋がる部屋割りは、増田の商家家屋の基本的な配置で、各部屋の南側に店舗より裏口まで延びるトオリも残っています。
また、他家と同様に覆い屋に包まれた土蔵が主屋の水屋に繋がり、主屋と土蔵(内蔵)が一体となった増田特有の造りとなっています。
この家屋は内蔵を含め、3回の増改築で現在の姿になっています。
一番古いのは水屋部分で、梁と桁を重ねた小屋組や釿(ちょうな)削りの痕跡を見ることができます。
次に古いのが内蔵で、周囲を飾る鞘飾りが素朴であり外壁の水切りに装飾が施されていないことなどから、明治20年代の建築と思われます。
一番新しい部分は店舗から座敷までの前部で、水屋部分よりは柱間が広くなり、天井が張られ、大正の前期に撮られた写真にも現在と同様の姿で写っていることなどから、明治中期以前の主屋を残したまま、内蔵を新築し、後年(明治後期)に水屋部分を残して、店舗を含む主屋前部を新築したものと考えられています。
時代によって工法や寸法が変わっていく過程を見ることができる貴重な建物です。

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